「2階建て住宅ほど部屋は必要ないけれど、平屋だと少し物足りない」
このような悩みを持っている方は、意外にも多いものです。
子の自立(実家を離れて暮らす)や自身の加齢による体力的な衰えなどを考えると、どうしても2階の利用頻度が落ちることを懸念してのことですが、その問題は半平屋で解消できます。
半平屋住宅は1.5階住宅とも言われて人気があり、インスタグラムなどのSNSでは、おしゃれな半平屋住宅の間取りを多く閲覧することができます。
半平屋住宅を検討する際には、特徴とメリット、デメリットを正しく把握し、ライフスタイルや要望に合致しているかどうか、慎重な検討と判断が重要です。
そこで今回は、土地探しが完了した後に、半平屋住宅を検討する方に向けて、メリットや注意点について、参考となる情報をお届けします。
半平屋住宅とは、平屋のように1階の空間を確保しつつ、一部が2階建てになっている住宅のことです。
平屋の開放感と動線の良さを維持しながら、2階建て特有の高さ方向の空間活用を取り入れた構造となっています。
個性的な外観のため注文住宅としても人気が上昇中である上に、平屋と2階建て双方の問題点を解消できることから今、注目の住宅仕様といえます。
この章では、半平屋住宅の概要と魅力について詳しくお伝えします。
半平屋住宅の特徴を一言で表すと、平屋の間取りに階段を追加し、屋根との空間の一部分に部屋または収納を追加した住宅です。
平屋は全ての生活をワンフロアで完結できる一方で、2階建てのような収納力を確保することが難しく、子どもの成長や同居人の増加によっては窮屈になっていく可能性があるという避けられない部分があります。
そこで将来を見越して収納や部屋として使える空間を用意し、平屋住宅の欠点ともいえる「部屋数と収納が足りない」という問題点を解消したのが半平屋住宅です。
半平屋住宅は、個性的なデザインにできる以外にもさまざまなメリットがあることから、ハウスメーカー側から参考として提案されることも少なくありません。
このことからも平屋か2階建てかを迷っている方にとっては、半平屋住宅も選択肢として考えておくことをおすすめします。
外観のデザインは、平屋や2階建てなど建物の階層による影響を大きく受けます。
半平屋住宅は、これからの住宅様式であるため、個性的でおしゃれな外観になりやすいことは確かです。
通常の平屋よりも凹凸のあるデザインになりますが、アクセントのある外観として目立ちやすく、それだけで印象深い唯一無二の住宅を手に入れることが可能です。
たとえば、大手ハウスメーカーが開発した分譲地だと、同じようなデザインの住宅がずらっと立ち並ぶことになります。
街並みや住宅地の目線では、整然とした美しさはあるものの、多様化した住宅へのニーズからすれば、画一的なものであることは否定できません。
しかし、おしゃれな外観の住宅という満足感にあふれた生活を希望する、あるいは世界に一つしかない住宅が欲しい場合は、半平屋住宅が最適です。
熊本県には半平屋にちょうど良い広さの土地が、たくさんあります。
半平屋住宅はメリットが多いです。
代表的なメリットとして、
ということが挙げられます。
平屋住宅と2階建ての、良いところ取った仕様が、半平屋住宅といえます。
この章では、具体的に挙げた3点について、それぞれ少し詳しくお伝えします。
一般的に4人家族で車2台の駐車スペースを確保し、さらに庭付きの住宅を建てるのであれば、理想としては50坪以上の土地が必要となります。
ところが半平屋住宅であれば、一部屋分のスペースを屋根部分に設けられることから、比較的狭い土地でも開放的な間取りが実現可能です。
また2階部分を設けることで、建物の建ぺい率を小さくして容積率を増やすことができ、その結果、隣家との空間を広く確保することもできます。
そのため、半平屋住宅にすることで、土地にかかる費用を下げることができる上に、選択できる土地も増やすことができます。
注文住宅においての土地探しは、非常に重要なポイントになるケースが多いです。
半平屋住宅を検討する場合は、土地にこだわることができるという点も魅力になります。
2階部分は部屋としての活用のみならず、子どもが個室を必要としない間は、収納として使えます。
空間の使い勝手を考慮して、造作棚や収納ボックスを設置するのも有効です。
ただし、過剰に物を置くと搬入・搬出の負担が大きくなるため、季節家電やスポーツ用品、学用品など、ある程度ジャンルを絞って保管すると使い勝手は大きく向上します。
仮に、子ども部屋も1階に確保できるプランであれば、趣味の部屋や書斎に使用目的を変えて、生活の豊かさを高める空間として使います。
Wi-Fiの受信状況もしっかりしていれば、ネットゲームや映画、音楽鑑賞を楽しむためにカスタマイズできますし、読書、テレワークにも最適です。
多目的な空間がひとつあるだけで、生活の質が大幅に向上します。
ワンフロアで生活する平屋住宅には、トイレや室内の音が壁を共有している部屋に響いてしまうということもあります。
さらに成長した子どもが1人の時間を確保したいと考えるようになっても、個室が与えられず、ストレスを溜めてしまい家族関係にヒビが入るという問題も起きやすいです。
つまり、プライバシー確保の面で多少の問題が残ることは否定できず、子育て世帯であれば、子の成長にも大きく関わってきます。
半平屋住宅であれば、2階部分に設けた空間を将来的に子どもの個室にすることで、プライバシーを確保することが可能です。
受験時期になれば、勉強をする上でも集中できるスペースにできますし、完全に孤立させた空間ではないため適度に見守ることもできます。
子どもの自立心と成長を大切にしたい場合は、非常に大きなメリットといえます。
半平屋に対応できる熊本県内の土地情報は、続々と更新されているので、見逃さないようにしておくとよいです。
半平屋住宅には多くのメリットがありますが、注意する点もあることは確かです。
メリットと注意点とのバランスを見て、冷静に建築の判断を下すことが求められます。
注文住宅では、「こんなはずでは・・・」と頭に出てきた時点では、もう取り返しはつきません。
なので半平屋住宅を建てる上での注意点についても、十分に理解しておくことが重要です。
平屋住宅にもいえる注意点ですが、半平屋住宅は、窓と換気口の数が2階建て住宅よりも少なくなります。
吹き抜けなどを併設しにくいことからも、採光と風通しは設計面でも気を遣う部分です。
窓の位置が悪く数も十分になければ湿気の多い室内になってしまい、昼間も暗い空間になってしまいます。
こうした空間では、カビやダニが発生しやすくなり、快適な環境を維持することは困難です。
さらに風通しが悪いとなれば、空気が循環せず、屋外から持ち込まれたアレルギー物質や花粉などが室内に留まったままになり、健康への影響も懸念されます。
さらに、2階の部屋の活用頻度や目的にもよりますが、階段の段数や位置次第では、動線にも影響がでます。
ただし、半平屋住宅の建築実績が高いハウスメーカーならば、この問題についての解決案は持っていますので、ハウスメーカー選びも重要です。
一般的に建築費は、使用する建材の数やグレードを高めると増えることになりますが、複雑な外観になるとさらに増加します。
半平屋住宅は平屋住宅に対して使用する建材が増える上に、構造もやや複雑になることからコストアップしやすく、平屋住宅に一部屋増築するよりも高くなるケースもあります。
場合によっては、耐震性や耐久性が低下を避けるために施工が複雑化するため、建築費の削減はかなり難しい問題です。
対応策としては、建材のグレードはなるべく上げない、住宅設備も普及版を中心にラインナップする、外観はできるだけシンプルな形状に納めるといったことが挙げられます。
土地の価格とのバランスも重要になります。
半平屋住宅では、固定資産税が増加する可能性が高くなります。
固定資産税の評価は延床面積が増えるほど高くなるため、特に2階部分の面積が大きくなると評価額も上がることから、できるだけ小さく抑えることが有効です。
一般的に半平屋の2階部分は、建築基準法で言えば「小屋裏」に相当し、一般的には天井高1.4m以下、床面積が延床面積の1/2以下であれば「小屋裏収納」として扱われ、固定資産税評価額の対象とならない可能性があります。
熊本県も小屋裏物置等の取扱いについては書面で公開していますが、専門用語が多いため理解するのは難しいのです。
なので半平屋住宅と固定資産税の評価額については、しっかりとハウスメーカーから説明を受けるようにしてください。
インターネットやSNSで半平屋住宅のデザインをチェックしてみると、おしゃれでカッコいい外観や間取りを多く見つけることができます。
半平屋住宅は、平屋住宅と2階建て住宅の良い部分を取り入れている仕様にありますが、そんな半平屋住宅にも注意点は無視できません。
なので半平屋住宅の建築実績が多いハウスメーカーと十分に協議し、十分に納得した上で契約に至ることが重要です。
できることなら、半平屋住宅のモデルハウスの見学、完成見学会などのイベントで、実際に見てみることをおすすめします。
半平屋住宅向けの熊本県での土地探しは、リブワークのe土地netにお任せください。
また熊本県で半平屋住宅を建築される方で、土地情報をお求めの方はリブワークにぜひご相談ください。