注文住宅を建てる上で外観のデザインを決めることは非常に重要ですが、ここ最近は千葉県でもバルコニーやベランダのないキューブ型住宅が人気です。
そもそもバルコニーとベランダの違いとして明確な定義はありませんが、通常、
と捉えられます。外壁から張り出さない「インナーバルコニー」あるいは「凹型バルコニー」もあります。
一般的にはバルコニーのほうが面積も広く、使い方もさまざまです。ベランダは主に洗濯物を干す、ちょっとした荷物やエアコンの室外機を置くといったことが従来の主な用途です。
ところが、プライバシーの観点から洗濯物の室内干し、セキュリティ面での懸念、シンプルな外観を希望といったことから、バルコニーやベランダを必ずしも必要としない考え方も増えています。
そこで今回は、バルコニーやベランダのない住宅の特徴やメリット、デメリット、向いている世帯などについて解説します。
これから注文住宅を建てる人は参考にしてください。
住宅設計においてバルコニーやベランダは、活用を前提で外観を含めてデザインし建築していましたが、前述のようにどちらも設置しないケースも増えています。
そのため、注文住宅の外観をデザインする際には、バルコニーやベランダを必要としないプランも比較対象として見ることもこれからは必要になってくる可能性はあります。
また、今後のライフタスイルや建築コストから、不要という前提で進めていくことも決して珍しいことではありません。
そこで本章では、住宅にバルコニーやベランダを必要としない理由について知り得たことをお伝えします。
夫婦共働きの家庭では、朝、洗濯物を外に干して夕方に取り込むことは難しく、さらにプライバシーの確保やセキュリティ面から室内干しを選ぶケースが多いです。
また、核家族世帯の増加によって洗濯物の量も減っており、一度に大量の洗濯物を乾かすスペースが不要となっていることも、主な理由になっています。
さらに、バルコニーやベランダは定期的に掃除しなければ、外部からの飛来物、例えば落ち葉などが排水溝に詰まって水捌けが悪くなってしまいます。
そのような状態が続けば、害虫や悪臭の発生など、環境面の悪化も否定できません。
つまり、ライフスタイルの多様化や、基本設備として高性能な浴室乾燥機が当たり前のように導入されることから、必ずしもバルコニーやベランダが必要というわけではなくなっています。
衣類への花粉やPM2.5などの有害物質の付着、強烈な紫外線の照射の影響などを避けたい、下着の盗撮や盗難リスクを回避したいといった理由で、バルコニーやベランダを設置しないことも考え方のひとつです。
注文住宅でバルコニーやベランダを設置しないキューブ型の外観を採用すると、建築コストを抑えることができます。
また、地震が比較的多い千葉県では、強度を確保するという意味で、バルコニーやベランダの無いキューブ型住宅であれば、
といったことから、耐震性の観点からも合理的です。
ちなみに潜在的な弱点とは、バルコニーやベランダの接合部の強度不足、防水処理の甘さによる腐食、建物重量の不均衡などを指します。
なお、地震を含めた自然災害によるバルコニーやベランダの破損は、火災保険や地震保険の契約状況、保険会社の取り決めなどによって補償の適用は異なることだけは知っておいてください。
建築コストを抑えつつ耐震性も確保して安全に暮らすことができる、キューブ型のシンプルなデザインは、予算を少しでもしぼりたい場合は、ベランダ・バルコニーなし住宅もおすすめです。
キューブ型住宅をはじめ、注文住宅用の千葉県の土地とのセット価格の確認をしておきましょう。
バルコニーやベランダをなくすデザインは増えていますが、メリットとデメリットのそれぞれを把握して最終的に判断することがおすすめです。
千葉県内で土地を購入し、トレンドに乗ってベランダ・バルコニーなしのキューブ型住宅を新築したものの、住み始めてから布団を干すスペースがなくて困ったという声もあります。
また、バルコニーやベランダに出て夜風に当たって気分転換を図る日課の重要性を痛感しているといった、メンタル的な理由も聞かれます。
ライフスタイルと実用性のバランスの面からもメリットとデメリットをチェックして、最終的な判断を下すようにしたいところです。
バルコニーやベランダをなくすことで、外観がシンプルになる分、建築コストを抑えられ、さらに排水溝の掃除などの手間がなくなるという点が、まず挙げられます。
さらに、
バルコニーやベランダのスペースを室内に取り込むことで広い居住空間を確保
外気に接する面積が少なくなるため冷暖房効率が向上し、光熱費の節約につながる可能性がある
外部からの視線を気にする必要がない
侵入経路が減るため、セキュリティ面での安全を確保
外部からの騒音が減少する可能性がある
といった点がメリットです。
外観デザインよりも機能性やコスト面を重視したい場合は、バルコニーやベランダなしの住宅を選ぶと、満足度を得やすいといえます。
外観に凹凸の少ないキューブ型住宅は、シンプルではありますが、その反面、単調で質素な印象を与えます。
カラーコーディネートや外壁の素材などに工夫を凝らさなければ、安っぽい住宅に見えてしまう点が大きなデメリットです。
その他には、
室内に限定され、天日干しでないため自然乾燥に時間がかかり、衣類の除菌や消臭効果低下も懸念
火災など緊急時の避難経路がないに等しい
自然や天候を肌で感じる、気分転換やくつろぎの時間を過ごす場所がない
ガーデニングや観葉植物の育成ができない
季節物の収納や、大型の物品、エアコン室外機などが置けない
屋外とのつながりが少なく、閉塞感を感じやすい
バルコニーやベランダがない物件は、市場価値が低くなる可能性がある
といったことが挙げられます。
バルコニーやベランダがない分、隣との距離が近くなってしまいがちで、距離を確保したい場合は、土地の購入から考慮しなければならない可能性もあります。
キューブ型住宅に見合った千葉県の土地を探す場合は、立地やコストの優先順位も考慮してください。
ベランダ・バルコニーなし住宅は、敷地と建物の大きさ、立地、予算、メリットとデメリットなどを把握した上で、総合的に建築の決断をすべきですが、世帯による向き不向きも無視できません。
絶対条件とは言えませんが、ベランダやバルコニーなしの住宅が向いている世帯および考え方は、どのような点にあるのか独自の見解としてお伝えします。
たとえば衣類に花粉や有害物質がついたまま洗濯物を取り込んでしまうと、室内に物質が飛散してしまい健康被害の原因になってしまいます。
さらに気密性の高い住宅ともなると有害物質も排出できるよう室内の空調が考慮されていなければ、快適な暮らしの実現は遠いものとなります。
そのため、ハウスメーカーも室内干しを推奨しており、標準仕様として室内乾燥機を採用しているケースがほとんどです。
昔と違い、今の時代はバルコニーやベランダで洗濯物を干すことには、ある程度のリスクを抱えることになるといっても過言ではありません。
また、2階にバルコニーやベランダがあったとしても、洗濯物の盗難やカギの掛け忘れからの侵入の可能性はゼロとは言い切れないのが現状です。
こういった面から防犯面も兼ねてリスクを避けたい場合は、バルコニーやベランダのない住宅がおすすめです。
キューブ型の住宅は、外壁や塗装を工夫することでスタイリッシュなデザインに見せることができます。
建築コストもある程度の低減が可能なキューブ型住宅が好みで、特別に外観にはこだわりがない場合は、ベランダ・バルコニーなしの住宅が向いています。
バルコニーやベランダを設置したとしても、使い道がイメージできない、なるべく掃除の手間を減らしたいという、現実的な意味でも不要と考えることも、決して間違いではありません。
ただし、キューブ型住宅では窓が縦長で細い、あるいは数が少ないデザインも散見されるため、自然光を贅沢に取り込みたい場合は、
といったことを、ハウスメーカーとじっくり相談することもおすすめです。
バルコニーもベランダも有効活用の幅が広いスペースですが、メンテナンスの手間、防犯性の低下、鳥や虫の飛来、建築コストとの兼ね合いといった理由で設置しないケースも多くなっています。
また、凹凸をなくした住宅は耐震性も高く、生活感が薄まるためプライバシー保護という点に優れています。
ただし、トレンドに流されず、ライフスタイルに合ったデザインが重要であり、バルコニーやベランダの必要性を十分に考えた上で決断することをおすすめします。
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また、千葉県で注文住宅を建築される方で、土地情報をお求めの方はリブワークにぜひご相談ください。