シックなデザインや近代的なモダンスタイルの住宅は人気ですが、自然素材を使用した住宅も注目されています。
また、自然素材を使用すると、他の住宅では表現できないような特徴もあることから、オリジナル性の高い住宅を求める人にもおすすめです。
環境への配慮が必要になってきた中で、神奈川県内で土地探しをしている人の間でも、自然素材を使用した住宅を検討する割合は増えています。
ただし、自然素材を使用することはメリットもありますが、デメリットもあり、正しく理解した上で検討しなければ後悔する可能性は高いです。
そこで今回の記事では、自然素材の持つ特徴とメリット、デメリットについて解説することにします。
まず、自然素材とは何なのか、というところから始めます。
自然素材の特徴を活かした住宅は、人体に悪影響を及ぼすシックハウスを回避できるとされています。
家族やペットが安心して暮らすことができる住宅として、新たなライフスタイルを実現しやすい仕様としてもおすすめです。
では、住宅建築に用いられる自然素材、さらに特徴についての概要をお伝えします。
自然素材は化学物質を使わない建材のことで、一般的に馴染みのあるものとしては、
天然木をそのまま加工せずに切り出した素材
接着剤が使用されていないため、木の香りや質感を感じることができる
藻類の殻を固めた素材となっており、消臭効果や調湿効果が高い
石灰と水、粘土を混合させ、職人が直接現場で塗布する素材
主に壁材として使われることが多く、調湿効果と耐火性が高い
なお、職人によって模様が変わり、唯一無二の外壁にすることが可能
といったところが代表的です。
なお自然素材は、人体に有害な物質であるホルムアルデヒドを含んでいない、F☆☆☆☆(エフフォー)を取得していることも多いです。
エフフォーとは、平成15年の改正建築基準法で施行された基準のことで、ホルムアルデヒドの飛散基準値を示しています。
星の数が多いほど飛散量が少なくなり、以下のような基準(建築基準法に基づくシックハウス対策:国土交通省住宅局)となっています。
表示 |
放散速度の基準 |
使用面積 |
F☆☆☆☆ |
0.005mg/(㎡・h)以下 |
制限なし |
F☆☆☆ |
0.005mg/(㎡・h)以上0.02mg/(㎡・h)以下 |
制限あり |
F☆☆ |
0.02mg/(㎡・h)以上0.12mg/(㎡・h)以下 |
制限あり |
表示なし |
0.12mg/(㎡・h)以上 |
使用禁止 |
このことからも、ホルムアルデヒドの飛散量が少ない自然素材を選択することで、自由にデザインできることが分かります。
前述したホルムアルデヒドやトルエンなどが室内に飛散することで、頭痛や吐き気、目の異常を感じることがあります。
これらは「シックハウス症候群」の代表的な症状です。
子どものアレルギー疾患やアトピーを誘発する可能性もあることから、厚生労働省も問題視しています。
シックハウス症候群が蔓延する理由として、
が挙げられ、高機能住宅に住むことのリスクとも言えます。
このようなリスクを回避するために、自然素材を利用した、子どもから高齢者まで長く健康に住み続けられる生活環境を目指す家づくりが普及するきっかけにもなっています。
特に、アレルギーやアトピーに悩んでいる人にとっては、自然素材使用は身体に優しいものと考えます。
自然素材の住宅建築に適した神奈川県での土地探しは、毎日、物件情報を更新している検索サイトが便利です。
自然素材の家を検討するのであれば、暮らしの中で、どのようなメリットがあるのかを知っておくとよいです。
この3点を挙げて、自然素材の家が持つメリットをお伝えします。
木の温もりや香りを感じながら生活できる住環境は、日々のストレスを減らし、リラックスした暮らしを実現できます。
また、四季によって雰囲気が変わり、年月が経つにつれて唯一無二の仕様に変化することから、オリジナル性の高い住宅を望む場合はおすすめです。
特に季節の変わり目には、木の軋む音や床の質感が変わるという特徴があり、自然の変化を体感することが醍醐味と言えます。
神奈川県の海辺に近いエリアで土地選びをするならば、その景観にマッチした自然素材の住宅そのものが癒しとなります。
前述した無垢材は、天然木をそのまま使用しているため、季節や湿度によって膨張と収縮を繰り返します。
この自然ならではの性質によって、室内の湿度を自動で調整し、家電による除湿や加湿を必要以上に使用せずとも、快適な環境を維持することが可能です。
珪藻土は表面に小さな気泡があるため湿気を吸収し、湿度が低い場合は湿気を放出する性質を持っています。
漆喰もトイレや玄関といった、臭いがこもりやすい場所にも、壁材として最適です。
ペットを室内で飼う場合には、珪藻土や漆喰でスペースを作るとニオイの消臭効果も期待できます。
自然素材による調湿と消臭の効果は、絶対的とは言えないものの、常時、クリーンで爽やかな空気を維持したいのではあれば、使用する価値はあります。
重要文化財の城や蔵は、定期的なメンテナンスを実施しているとはいえ、何百年も安定した状態を保っています。
自然素材という言葉のイメージから、繊細で脆いのではないかという声を頂きますが、実は、このような例から、非常に耐久性も高いことが強みです。
漆喰などは火にも強く、防火性を高める役割も果たします。
そのため、日本古来の雰囲気が好きな人にとって自然素材の家は、頑丈でおしゃれな家に変化していく様を、時間の経過とともに楽しむこともできます。
合板やビニールクロスでは表現できない、独特のテクスチャ(質感)でオリジナル性が欲しいときは、一部に自然素材を使用することもおすすめです。
自然素材の家を建てるために神奈川県で土地選びをするならば、住宅プランとセットで提案する検索サイトが役立ちます。
自然素材の家にはメリットだけでなく、いくつかデメリットもあります。
デメリットを正しく理解しないまま、理想とイメージだけで自然素材の使用に踏み切ると、後悔することにもなりかねません。
ハウスメーカーと時間をかけて相談することが最善ですが、ある程度の情報収集は必要です。
前述したメリットと合わせて、この章で解説するデメリットについても、チェックすることをおすすめします。
一般的な建材よりも自然素材の建材は高くなる傾向です。
その理由としては、まず大量生産できないという点が挙げられ、仕入れの競争が激しくなると、市場価格は上昇しやすくなります。
国内産は特に希少な資源であることから、調達自体が難しい、あるいは納期がかかるというケースも想定しなければなりません。
例えば無垢材は、一本の天然木をそのまま使用しますが、薄い板を接着剤で貼って製造する合板よりも生産量は低く、保管においても気を遣うことになります。
ゆえに、相対的に調達や管理コストは高くなることは避けらず、神奈川県内での土地選びの段階を含めて、資金計画が難しくなることもデメリットです。
自然素材は、表面に自然ならではの凹凸があり、ザラついているため、汚れがつきやすいというデメリットがあります。
さらに傷に弱く、自然素材によってはリペアが難しいことから、アフターサービスや保証については、手厚いとは言い切れないところです。
例えば天然石は、割れると交換以外に方法がないこともありますし、部分的な交換となると模様が合わないことも考えられます。
そこが自然素材の良さでもありますが、テクスチャの復元は難しいと言えます。
また、色のバリエーションが少ないことから、ポップなカラーでまとめたいとしても、思い通りにはならない可能性が大きいです。
このようなデメリットを、あえて楽しめる感性があれば、メリットに転換できます。
自然素材はコストが高くなる上に、大量生産できないことから建材の確保が難しく、その結果、仕入れに時間がかかるハウスメーカーも少なくありません。
常時、自然素材を取り扱う住宅を商品化しているハウスメーカーや、実績の多い工務店でなければ、注文住宅を建てる上での大きなデメリットとなります。
また、流通量が少ないということは、工期が長くなる可能性も高いです。
さらに引き渡し後の不慮のトラブルで補修が必要になった場合、保証を受けたくても欠品で対応ができないことも考えられます。
このように、自然素材を使用した住宅建築は、ハウスメーカー選びが重要となります。
自然素材を使用した家は、シックハウス症候群を抑えられ、子どもや高齢者、ペットも含めた家族全員が健康的な生活を過ごすことができるようになります。
調湿や消臭、耐久性など、従来の建材にも劣らない機能を持つ部分も多く、自然に囲まれたような雰囲気を安全に長く楽しむことも可能です。
自然素材を使用した住宅を希望する場合は、メリットとデメリットを正しく理解し、情報収集しながら、じっくりと対応可能なハウスメーカーとプランを練ることをおすすめします。
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また、神奈川県で自然素材の注文住宅を希望される方で、土地情報をお求めの方は、リブワークにぜひご相談ください。